2021年の今年も災害級の大雨が多発していますね。
それに伴いニュースなどで耳にするようになった「緊急安全確保」という言葉。
この緊急安全確保とは、警戒レベルのどの程度に相当するんでしょうか?
名称がいろいろとあってわかりにくいですよね。
そこで今回は緊急安全確保とはどういうものなのか?わかりにくい警戒レベルと合わせて、わかりやすく徹底解説していきます!!
緊急安全確保とは何?
最近良く耳にするようになった「緊急安全確保」という言葉。
これは、大雨や洪水、氾濫、高潮や土砂災害などの危険性がある際に発表される警戒レベルの一番上、警戒レベル5に相当するものです。
どんな時に発令されるのかというと、「命の危険があり、ただちに安全を確保する必要がある」というときに発令されます。
すでに災害が発生し、安全に避難ができない切迫した状況です。
要するに、命の危険が迫っているので、今自分ができる中で一番安全な方法で身を守ってください、ということですね。
安全を確保するために家の2階や屋上にあがったり、近くで土砂崩れの可能性があるのであれば一番被害が少なそうな部屋にうつったり、近くの別の建物へ避難するなどの対応がただちに必要です。
慌てて家を出ると川の氾濫に巻き込まれるなどの危険もあります。
無理に家を出るようなことはせず、今できる一番の方法で身の安全を守りましょう。
警戒レベルとはどんなものがあるの?
警戒レベルとは、災害の危険性や今とるべき行動を直感的に理解できるように、国が定めているものです。
令和3年5月20日から、「避難勧告」が廃止されて、より分かりやすく改定されました。
警戒レベルは全部で5段階に設定されています。
- 警戒レベル1 早期注意情報
災害が発生する可能性はまだ低いが、「今後発生するかもしれない」という心構えを持つ。
- 警戒レベル2 大雨・洪水・高潮注意報
自分が今後どこに避難すべきなのか、ハザードマップを確認し、避難経路や避難情報を再確認しておく。
- 警戒レベル3 高齢者等避難
高齢者や身体が不自由な方など、危険な場所にいて避難に時間がかかる方の避難が必要。
高齢者以外の人も、避難を検討したり、状況を見て自主的に判断を開始する。
- 警戒レベル4 避難指示
非常に危険な状態。このレベルまでに危険な場所から必ず全員退避。
今までの避難勧告に相当するもの。
- 警戒レベル5 緊急安全確保
すでに災害が発生。もう安全な避難はできず、命の危険が迫っている状態。
すでに家の外で氾濫が起きていて外には避難できない状態等。
見ていただくとわかるように、警戒レベル5の緊急安全確保が発表された時には、もう命の危険が迫っていて、安全に避難できる状態ではありません。
危険な場所にいる方は、警戒レベル5の緊急安全確保が出るのを待たず、必ず警戒レベル4の避難指示の状態までに避難が必要です。
手遅れになる前に早めに行動することが大事です。
家屋の倒壊や、流される心配がない場合は家にいる方が安全な場合もあります。
数日家にこもることになっても大丈夫なように、普段から食料や飲料水の準備もしておく必要がありますね。
以下のようなお湯を入れるだけで食べられるアルファ米を使用した非常食や、長持ちする飲料水、何かあった時にすぐ持ち出しできるような非常用の持ち出しバッグを用意しておくと安心です!
緊急安全確保という言葉はわかりにくい!?
令和3年(2021年)5月20日から新しく設定されたレベル5の「緊急安全確保」。
今までは「災害発生情報」でしたが、より分かりやすいように新しく運用されました!
ただ、「緊急安全確保」という言葉もわかりにくいという声があるようです。
緊急安全確保 っていう表現わかりにくい。
すでに安全確保された印象を受けてしまう。— み そ ば ち 🐝 (@misobee) July 3, 2021
人によっては「緊急安全確保」もわかりにくいよね……
「絶対に避難しろ」でいいじゃん。— しぷ(エンダイブ) (@shibupoz) July 6, 2021
緊急安全確保、名前わかりにくいし『今すぐ逃げろ!』に変えた方がいいでしょ
避難指示も『逃げろ!』くらいで— 🥳m - T e c h(炭酸チョコモナカ) (@mykz_n) July 6, 2021
緊急安全確保
緊急度が伝わらん・・・わかりにくい
なんなら避難指示のほうが緊急感がある
言葉選びのセンスのなさに辟易— なぎのき (@naginoki_jp) August 13, 2021
「緊急安全確保」という言葉だと、避難指示とどちらが警戒レベルが上なのかわかりにくい、という声や、緊迫感、危険が迫っている状況が伝わりづらいという声もありました。
わかりやすく「逃げろ!」「避難しろ!」などの命令系が良いという意見も。
確かに命令系の言葉はすぐ行動しなきゃ!!という気持ちになりますが、国や自治体から発令する言葉として使うには中々難しいですね。
今後、もっと状況がわかりやすい言葉に変わる可能性もありそうですね。
緊急安全確保まとめ
今回は、最近よく耳にするようになった「緊急安全確保」とは何か?わかりにくい警戒レベルについてまとめて解説していきました。
今後も豪雨による災害は多くなりそうです。
正しい知識を身に着けて、早めに行動できるようにしておきたいですね。
大雨を降らす「線状降水帯」について詳しくまとめた記事も是非参考にしてください!